体の冷えと母乳分泌

「できれば母乳で育てたい」

赤ちゃんが満足するほど母乳が出るようになるには、どうしたらよいのでしょうか?

はい、お答えします!

母乳分泌

母乳を沢山出すためには、以下の4つが不可欠です。

母乳をたくさん出す方法

・一日8回以上の乳頭刺激(産後早期の回数です)

・赤ちゃんに有効に吸ってもらう

・乳房内に残乳を溜めたままにしない

・休息と栄養

これ以外にも母乳分泌に影響するものがあります。

それは体の冷えと凝りです。

母乳分泌と冷え

母乳は血液からできています。母体が血行不良であると母乳の流れも悪くなり母乳の産生も落ちてきます。

ここで知っておいてほしいのは、産後ママの体は例外なく冷えているということです。

産後早期は出産により母体の体内バランスが変化し、体が回復する時期です。

赤ちゃん、羊水、出血、と温かいものが体外に出て行ったのを妊娠前の状態に戻す間、どうしても血行不良の状態になり体が冷えるのです。

とはいえ、体が冷えていても自覚がない方が多く冷えによる発汗を暑いと感じてしまい、さらに体を冷やすという悪循環になってしまうことが多いです。

産後一ヶ月はシャワーのみで湯船に浸かれないのも冷えを改善できない原因の一つです。

冷えは足元からといいます。

産後は暑いと感じていても靴下は必ず履いてくるぶしを隠しましょう。

また可能であれば、足湯もお勧めです。

背中の凝りと乳房の状態は密接な関係があります。

凝りは血行不良が原因なので凝っている部分のおっぱいは流れは悪くなり、しこりや排乳障害とトラブルになりやすいです。

授乳を続けていると前屈み、負担のかかる姿勢になりやすいので肩こりや肩甲骨間が凝りやすいです。

肩の上げ下げや肩回しを行い、少しでも血行を良くしてから授乳をしましょう。

体を温める食事もよいですね。しょうがを使った料理などをお勧めします。

体の冷えを改善できると本当に母乳の出が良くなります。

ぜひ冷えの養生をしましょう。