上手なおっぱいのあげ方
赤ちゃんが生まれたら、おっぱいを自然に飲んでくれて、母乳が出ますか?
赤ちゃんもママも初めてでお互いに上手くいかず吸ってくれるまで時間がかかるケースが多いです。
おっぱいを上手に吸ってもらうには、ママの授乳姿勢と赤ちゃんに乳頭を含ませるタイミングがとても大事です。
授乳姿勢
授乳姿勢には大きく分けて横抱き、脇抱き(フットボール抱き)、縦抱きの3つがあります。
横抱き
産院で最初に紹介される抱き方です。
ここでは交差抱きを紹介します。
赤ちゃんと乳頭が同じ高さになるように、授乳枕、クッションなどで調整する
1
赤ちゃんの口と乳頭が直線上に来るように赤ちゃんの位置をきめる
2
おっぱいを上げる反対側の手で赤ちゃんの首を支える
3
吸わせるおっぱい側の手でおっぱいを支えて、赤ちゃんが口を開けたタイミングで乳頭を含ませる
4
しっかりと吸い付いたらおっぱいを支えている手を放し、赤ちゃんの背中に手をずらして肘で児頭を支える
5
ポイント
- 自分の姿勢が崩れないように赤ちゃんの位置をきめる
(赤ちゃんの位置が低すぎると背中を丸めたりしたお向いたりと、肩こりや腰痛の原因となる) - 肘で児頭を支えたら手首、肘が浮かないようにクッションなどで調整する
(関節が浮いていると疲れたり、腱鞘炎の原因となる)
脇抱き(フットボール抱き)
赤ちゃんのお口が見えて、乳頭を含ませるタイミングがわかりやすい抱き方です。
授乳枕、クッションなどを横に用意し、乳頭と赤ちゃんが同じ高さになるように調整する
1
赤ちゃんを脇に寝かせておっぱいを上げる側の手を首の下に差し込み支える
2
反対の手で乳房を支えて、赤ちゃんがお口を開けたタイミングで児頭と乳頭を同時に近づけて含ませる
3
ポイント
- この抱き方はどうしても児頭を支える側の手首が浮き、手首を痛めやすいです。
必ずタオルなどを丸めて手首の下に差し込み浮かないようにしましょう。
縦抱き
乳頭の長さが十分でない方、乳房が小さめの方に適した抱き方です。
赤ちゃんを自分の膝に座らせる
1
乳頭と赤ちゃんの口が同じ高さになるようにクッションなどで調整する
2
赤ちゃんの首を支える(やりやすい方の手でよい)
3
反対の手で乳房を支えて赤ちゃんが口を開けたタイミングで乳頭を含ませる
4
どの姿勢も赤ちゃんの首をしっかりと固定できるかが、上手に授乳をするポイントになります。
児頭を支えるのではなく、肩に手の平を置き指で首を持って固定をすると上手に吸わせることが出来ます。
最初はやり易い授乳姿勢から、慣れたら色々な授乳姿勢でおっぱいをあげると、トラブルの予防につながります。