自分でできるおっぱいマッサージ(自己マッサージ)
赤ちゃんは芯のない柔らかいおっぱいが好きです。
ほとんどの方は、出産するまではおっぱいに触れる機会も少ない為、硬く伸びが悪い状態です。
また、刺激に慣れていないため傷つきやすく、赤ちゃんに吸ってもらうと痛みを感じる方も多いです。

乳房全体をマッサージによって動かすことで、流れがよくなり母乳分泌がよくなったり、しこりや乳腺炎の予防にもつながります。
トラブルを起こさない為にも乳房のお手入れはとても大事です。
続けることで確実に効果が出てきます。是非試してみてください。
堤式乳房マッサージ法の自己マッサージ
1、乳房挙上動作
行うタイミング | 授乳前 |
効果 | ・乳房を挙上する事で血の巡りを良くして乳汁産生、分泌促進につながる。 ・乳汁が溜まっている状態(うっ滞)ではこのマッサージを行うことで、流れがよくなり奥の乳汁も出やすくなる。 |
マッサージの方法
両手を乳房の下に重ね、息を吸いながら乳房を上げ吐きながら元に戻す。(左右10回ずつ)

ポイント
小指側で肋骨を触れながら乳房の底から動かす。
*乳房が張っていて痛いときは無理をせず痛みが強くならない程度に上げる。
2、乳管開口マッサージ法
行うタイミング | 授乳前 |
効果 | ・乳輪乳頭が柔らかくなり、赤ちゃんの好きなおっぱいに近づく ・乳管が開口し母乳のでがよくなる ・刺激に慣れて傷つきにくくなる |
マッサージの方法
左手で乳房を支え(右利きの場合)、右手の親指、人差し指、中指で乳頭から乳輪を正面から軽く圧をかけてつまむ。
親指の腹で、乳輪の方向に1.2.3のリズムで「のの字」を書くように三回動かす。

ポイント
動かすのは親指だけ。耳をマッサージするように意識する。
乳輪に指先をしっかりと入れ込み乳頭を挟んで行う。
3、上肢前方挙上運動
行うタイミング | 授乳前、特に脇の張りが強い時 |
効果 | 腕を上げ下げすることで、脇の乳房が動き乳汁の流れが良くなりうっ滞改善につながる |
マッサージの方法
横になった状態で耳の横まで息を吐きながら腕を上げ、しっかり伸ばしたら吸いながら元に戻す(左右10回)

ポイント
張りが強いときは痛みを感じる為、無理に上げず痛くない角度で下げる。
【おっぱいを吸ってくれない】のブログで紹介した(吸ってくれない時の自己マッサージ)は乳房挙上動作、乳管マッサージ法、手絞り(搾乳についてのブログで紹介)をワンセットで行いましょう。
手絞りは刺激目的のため5分程で十分です。